あざは種類もたくさんあり、その方の状態により症状も様々です。
血管や皮膚の色素に何かの問題が起きる事で、皮膚の一部が変色した状態です。

①黒あざ
皮膚の表面から真皮にかけて出来るあざの事を言います。
色は、褐色や黒、状態は平らなもの、盛り上がったもの不規則に凹凸があるものもあります。
色や大きさは様々で2~3個~十数個の数が一般的ですが、10cm以上になる場合やあざの中心に毛が生える場合もあります。
黒あざは皮膚の色素異常で現れます。
メラニン色素の以上によるもので、メラニン色素の量が普通よりも多くなる為、引き起こされます。
場合により、悪化性の色素細胞母斑からきている可能性のものもあります。

②白あざ
「白斑」と言い、露出部分によく発生する。
通常の皮膚に比べ、真っ白に白く色抜けしている状態。
白あざは、先天的に色素が欠損している白皮症や、後天的に発生する、尋常性白斑などがあります。
皮膚の色であるメラニン色素を作っているメラノサイトが消失、またはメラニン色素生成の機能の停止によって発症します。

③茶あざ
生まれつきの「扁平母斑(茶色い大きめのシミ)」や思春期から出現する「遅発性扁平母斑」などがあります。
皮膚内で、多くのメラニンが生まれており、色が薄くてもよく再発し、取れにくいタイプのあざです。

④黄あざ
一般的に青タンが治りかけていると考えられます。
青タンが徐々に時間と共に中心部より、外側に広がり、黄色いあざになり通常の皮膚に戻っていきます。
内出血・皮下出血などが考えられます。
体内の血管が破れて、血液が漏れ出した状態。
しばらくすると、血は固まり、その後は体内の組織に溶かされ吸収されていく際に青紫→黄色→最終的に完治し、元の色に戻ります。

⑤青あざ
打撲などの後に見られる内出血とは大きく異なります。
青あざの主成分はメラニン色素と呼ばれる皮膚の色素を構成する成分です。
このメラニン色素が皮膚の内部、奥深い深部に発生すると、この青あざが見られる様になります。
青あざは基本的に後天性のあざの一種ですが、メラニン色素の対策を行っていく事が大切です。

⑥赤あざ
赤あざには「赤紫」「青紫」「紅」「ピンク」などの色のあざがあります。
血液は心臓から大動脈、動脈、小動脈を通じて毛細血管へ運ばれます。
この毛細血管の部分や小静脈、小静脈の部分に異常を起こしたものが「赤あざ」です。
・ポートワインステインと呼ばれる単純性血管腫
・皮膚深部に存在する、海綿状血管腫
・りんご頬のように毛細血管の拡張による血細血管拡張症
・生後まもなく出現して、1歳くらいまで大きくなるイチゴ状血管腫