なぜAGAのクリニックはデュタステリドではなくフィナステリドをすすめるのか

AGA(男性型脱毛症)とは、年齢に関係なく男性の薄毛症状で一番多い脱毛症です。特徴は生え際、M字、つむじ周辺より徐々にボリュームが減っていきます。AGAは男性ホルモンのテストステロンと5aリダクターゼという酵素が結びつき、ジヒドロテストステロン(DHT)が増加する事が原因です。
治療は内服治療がベースとなり、デュタステリドとフィナステリドの2種類あります。
違いはデュタステリドはフィナステリドの作用しないⅠ型5aリダクターゼも阻害するうえ、Ⅱ型5aリダクターゼもフィナステリドの3倍阻害すると言われております。より強力にDHTを抑制する為、フィナステリドで進行遅延や維持程度だった患者様にもより高い効果が期待されます。
副作用については、ED(性欲減退、勃起機能の低下)などの症状が出ます。デュタステリドの方が副作用が出やすいと言われてますが、当院ではたくさんの方に処方してますが、デュタステリド・フィナステリド共に副作用が出る方は2%程と変わりません。

現在AGA治療薬は個人輸入された外国製品がたくさん出回っています。そういった製品は、日本国内で正規に流通している医薬品と違い、日本での品質、有効性及び安全性の確認がなく、そういった保障がされていません。また日本以外の国でのそういった確認が日本と同じレベルでされてない場合もあります。

医薬品等を海外から購入しようとされる方へ(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iyakuhin/kojinyunyu/index.html

たくさん出回っている理由としましては、原価の安さが大きな要因となっております。
有名な物としてはプロペシアのジェネリックとして流通している「フィンペシア」があります。この薬は海外から個人輸入するしか入手方法がありません。そのため上述のことより安全性が保障されておらず、偽物が多く危険性が高まります。

国内製品に関しては、フィナステリドの方がデュタステリドよりも原価が安いため、フィナステリドを取り扱っている所が多くあります。当院では両方共、同じ料金で処方しておりますが、効果の高いデュタステリドをおすすめしております。
またデュタステリドの先発品ザ・ガーロはグラクソ・スミスクライン社、デュタステリドはMeiji Seikaファルマ社、フィナステリドの先発品プロペシアはオルガノン社(旧MSD社)、フィナステリドはファイザー社と全て国内製品のためご安心ください。デュタステリドAGA専門サイトはこちら
https://www.oomiya-saitama.com/